朝の眠気覚ましに飲む一杯のコーヒー。仕事や家事の合間に飲むくつろぎのコーヒー。そんな幸せなホッとする時間までもが、失われようとしていたら…地球温暖化が私たちの大好きなコーヒーにまで影響を及ぼしているのをご存知ですか?この記事では、身近なコーヒーから地球温暖化について考えるきっかけを探ろうと思います。

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学術誌『ネイチャー・プランツ』にある論文が掲載され、気候変動がコーヒーの生産に大きな脅威をもたらしていることが分かりました。影響はコーヒーの価格や味、生産量など、さまざまな面に及んでいます。

論文の著者のひとり、アーロン・デイヴィス博士はBBCの取材に対し、「エチオピアをはじめ、世界各地でこのまま何も対策が実施されなければ、やがてコーヒーの生産量は減り、味も低下し、価格は上がると考えられます」と話しています。

コーヒーの消費量は1980年から2016年の間に2倍に増加しました。また消費量が生産量を大きく上回る年が3年も続いています。その主な理由のひとつが、コーヒーの生育域の減少です。今のところコーヒー価格の急騰はまだ起きていませんが、BBCによると急騰を抑えている唯一の理由は「豊作だった年に蓄積した在庫がある」ことだそうです。

そうなると長期的にどうなるのかがとても不安です。専門家によると、コーヒーの需要が高まり続ける中、地球温暖化などの気候変動がやがてコーヒー生産の深刻な脅威になると言います。

ロンドン近郊の植物園、キューガーデンが実施した研究の結果をBBCが報道していますが、それによると、100年後までにエチオピアのコーヒー生育域は55%以上減少すると予測されています。研究者は、この急激な減少を食い止めるには森林保護の施策を実施する以外に道はないと、危機感を示しています。

しかし『ネイチャー・プランツ』の論文では、今後エチオピアのコーヒー生育域の環境に気候変動が及ぼす打撃があまりに大きいため、防ぐことは難しいのではないかと結論づけています。一方で、ナショナル・パブリック・ラジオは、コーヒー農園を標高の高い土地やすでに開発されてしまった森林に移動することが、解決策のひとつになるかもしれないとしています。そうした土地はコーヒー栽培に適しているうえ、植物の命を守ることにもつながるからです。

もうひとつの代表的なコーヒー生産国、ブラジルの状況も決していいとは言えません。100年近く前に始まった干ばつが今も続き、コーヒー生産はダメージを受け続けています。

私たちの誰かが、やがて世界からコーヒーが消える日を目撃することになるのか、それは分かりません。でも、次にモーニングコーヒーを手に取るときに、気候変動がコーヒーや、コーヒーを栽培している農家の生活に壊滅的な影響を及ぼそうとしていることを考えてみてはいかがでしょうか。

 

この記事は Food & Wine のエリザベス・シャーマンが執筆し、 NewsCred パブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせは legal@newscred.comまでお願いいたします。