ステイホームの時間が長くなったことにより、仕事に趣味にエンターテインメントにと、「オンラインでできること」が増えつつあります。インテリアコーディネートもそのひとつ。これまでは敷居の高いイメージのあったインテリアコーディネートを、より身近に、気軽に依頼できるよう、スマホでのやりとりで完結するサービスが注目を集めています。
オンラインインテリアコーディネートサービス「INTERICO」を運営する島ひかるさんに、そのサービス内容やポイントについてお聞きしました。

依頼から相談、提案までLINEで完結するコーディネートサービス


▲「インテリアを変えると気分が大きく変わります。その魅力をもっと多くの人に知ってほしい」と島さん

「プロに家具を選んでほしいけれど、インテリアコーディネーターに依頼するのは敷居が高いし、料金も高額。物理的にも心理的にもハードルが高かったインテリアコーディネートサービスをもっと気軽に提供できたらと、INTERICOをスタートしました」

そう語るのは、インテリアコーディネート会社、Praemioの代表を務める島ひかるさん。インテリアの専門学校で学んだ知識とIT企業での職務経験を活かして、2020年にオンラインインテリアコーディネートサービス「INTERICO」を立ち上げました。

INTERICOの相談は、LINEのやりとりから始まります。
LINEに登録し、送られてくるヒアリングシートに記入をして返信すると、INTERICOがインテリアコーディネーターのマッチングを行います。

「ヒアリングシートには、好みのインテリアスタイルや、お部屋の大きさや間取り、家族構成などについての項目を設けています。回答をもとに、担当インテリアコーディネーターに引き継ぎ、詳細のヒアリングへと移ります」


▲インテリアコーディネーターとのLINEやりとり画面。初回のヒアリングシートをもとに、投げかけられた追加質問に答えていくだけでOK。画像を貼り付けることもできる

初回のヒアリングや写真ではわからなかった部分や、普段のライフスタイル、「どのように暮らしたいか」という理想についてもヒアリングを行い、コーディネートをまとめていきます。

コーディネートの申し込みから提案までは7〜10日ほど。コーディネーターからはイメージ画像と、選んだ家具や小物の詳細に購入可能なリンクがついたリストが送られてきます。


▲インテリアコーディネーターから送られてくるコーディネート提案例。部屋の間取りに合わせてセレクトされた家具や小物と、そのリストが送られてくる

「INTERICOには、業務提携を結んでいるコーディネーターが15人ほど在籍し、なかには海外在住のメンバーもいます。私は東京でサービスを提供し、ジャカルタのコーディネーターと名古屋のお客様をつないだ事例もありました。こうした展開ができるのも、オンラインならではの強みです」

コーディネーターの提案通りに家具を揃えるかどうかは依頼者次第ですが、これまで利用した方の満足度はとても高いといいます。

「1部屋のコーディネートが終わったあと、『もう1部屋追加でお願いしたい』というご要望も多くいただいています。INTERICOは部屋の用途によって料金が変わることはなく、大きさで決まります。1部屋あたり1万6000円からという比較的リーズナブルな料金設定も、頼みやすい理由なのだと思います」

これを押さえればオンラインでも充実! 気をつけるポイント


▲インテリアコーディネートの仕上がりは、正確な寸法を測れるかどうかに大きく左右されるそう

INTERICOのサービスの一番の魅力は、なんといってもその気軽さ。
対面での打ち合わせが不要で、すべてLINEで完結するので、より密なコミュニケーションが可能になるそう。

「対面での打ち合わせだと、その時に全部言わなくちゃ!というプレッシャーがあるかもしれませんが、LINEなら、たとえば好みのインテリアのイメージ画像を見つけたときなど、タイミングを限定せずすぐに共有ができます。コーディネーター側としても、イメージ画像をたくさんもらうことで提案に活かすことができますし、お客様の疑問に対してすぐに答えられるのはメリットです」

では逆に、オンラインゆえに気をつけるポイントはあるのでしょうか。

「大きく二つあります。一つ目は、お部屋の寸法をしっかり測ることです」と島さん。

実際に部屋に足を運ぶことがないオンラインサービスだからこそ、コーディネーターが壁紙や家具を選ぶ際、置く場所の寸法はとても重要。すべてが四角い部屋とも限らず、壁の一部が斜めになっていたり、角が出っ張ったりしている部屋も多いので、細かい部分も寸法をきちんと測ることが鉄則です。

「ただし、わからない時はコーディネーターがサポートします。紙や写真の上に書いて『ここの寸法を測ってください』と具体的にお伝えすることができるのも、やりとりをLINEにしている良さです」


▲コーディネートには壁紙が含まれることも。その場合はとくに正確な寸法が重要

また、搬入経路の確認も見落としがちなポイント。せっかく満足のいくコーディネートになり実際に購入まで至ったとしても、「ソファがエレベーターに入らない」という事態にならないよう、提案の前にしっかり確認しておくことが重要です。

「二つ目のポイントは、好きなインテリアのイメージをできるだけたくさん集めておくこと。とりあえず写真を送るだけでOKです。自分では『統一感があまりないかな』と思うものでも、コーディネーターが共通する要素を見つけて、ヒアリングと合わせて抽出するので心配ありません」

写真全体の雰囲気でなくても、「この写真のこの家具の細い脚が好き」といった、部分的に惹かれるものでもいいそう。

「それから写真と合わせて、思っていることや持っているお部屋の情報を躊躇せずに伝えまくる、ということも大事です。伝えることって対面でも難しいものですが、オンラインだとさらにハードルが上がります。『伝えすぎかも』と思うくらいでちょうどいいかもしれません(笑)」

正確な寸法の把握と好みのイメージのストック。この2点を押さえておけば、オンラインコーディネートサービスを充実したものにできるのです。

エアコンもトータルコーディネートできれば、インテリアはもっと楽しくなる

これまでにさまざまな住宅やオフィス、店舗などのインテリアコーディネートを手掛けてきた島さん。コーディネートしていく中で、希望のコーディネートを諦めざるをえなかったこともありました。その一例が、「エアコンの形と位置」であることもあったといいます。

「お客様から、壁にアートを飾りたいというご要望をいただいていた案件で、アートを掛けたいと思う場所の真上にエアコンがありました。そのエアコンはいわゆる白物家電で、サイズも大きくて存在感のあるものだったので、アートとは不釣り合い。最終的にはアートを飾ることを断念したんです。もしそのときにrisoraがあれば、諦めることもなかったかもしれないなと思います」

INTERICOではrisoraをコーディネートした事例はまだないものの、中にはこだわりの世界観をしっかりもち、「普通の白いエアコン」を使わないお客様もいたといいます。


▲INTERICOが手掛けた事例のひとつ。黒い壁に合わせて黒いエアコンをセレクトしていた依頼者のため、寝具や家具をトータルコーディネート

「黒い壁に囲まれたデザイナーズ物件にお住まいのお客様で、黒いエアコンを選んでいらっしゃった方がいました。そこまで統一した世界観をお持ちだと、私たちもとても提案しやすく、部屋のトータルコーディネートもとてもうまくいったと思っています。もしこのお部屋のエアコンが普通の白いものだったら、ここまでの完成度にはならなかったのではないでしょうか」

さらに、risoraではピンクやグリーン、ブルーなどパステルカラーのラインナップがあることも惹かれるポイントだといいます。


▲「risora Custom Styleのペールグリーン、素敵な色ですね」と島さん

「私自身は、『好きなテイスト』はひとつに絞れず、いろんなインテリアに魅力を感じるんです。その分、お客様からの要望に合わせてさまざまな要素を合わせて組み立てていくことが好きです。最近はパステルカラーなどの淡い色調でまとめるインテリアの人気も高いので、risora Custom Styleのペールグリーンなどをぜひ使ってみたいですね」

▲淡いトーンで部屋の印象を明るくするペールグリーン

INTERICOには、お客様だけでなくインテリアコーディネーターからの問い合わせも増えているといいます。

「コロナ禍の影響もあって、仕事が思うように入ってこないコーディネーターも多くいます。INTERICOを通して、日本全国、それぞれ違う個性をもつ多くのコーディネーターとの出会いが生まれるのもサービスを始めてよかったと思うところです。
今後は、若いコーディネーターや独立したてのコーディネーターがINTERICOを通して実践を積み、チャレンジしていけるような場としても広げていきたいです」と島さん。

お客様が喜び、コーディネーターのスキルアップにもつながるマッチングサービスで、インテリアの魅力を広く伝えていきたいと語ってくれました。

「インテリアを変えることは、目に入ってくる風景を変えること。気分や意識をがらりと変えるのに大きな力を持っていると信じています。一人でも多くの人にこの魅力を体感してもらいたいです」

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島ひかる(しま ひかる)
宅建士、二級建築士、インテリアコーディネーター。専門学校で建築とインテリアコーディネートを学び、2015年に大京リフォーム・デザイン入社。リノベーションやインテリアを幅広く担当した後、オンラインインテリアコーディネートを手がけるCOSICを経て独立。株式会社Praemioを立ち上げ、インテリアコーディネートの仕事を手掛けながら、2020年にオンラインサービスINTERICOを開始するなど、精力的に活動している。
https://praemio.work/

「risora Custum Style」の詳細はこちら↓