アメリカでは毎日、15万トンの食べ物が捨てられています。廃棄される食品の価格を平均すると、1世帯当たり1年間に約1,500ドル(16万円)。そして廃棄食品の39パーセントが、野菜とフルーツなのだそう。
ほんのちょっとしたアイデアで、毎日捨てられる生鮮食品の量を減らし、環境(と家計)にいい暮らしをすることができたら素敵だと思いませんか?
今日ご紹介するのは、よく使う食材を出来るだけ長く保存するアイディアです。
まず最初のコツは、野菜やフルーツを一緒に保存しないこと。実は一部の野菜やフルーツからはエチレンガスという化学物質が出ていて、他のものを早く腐らせる原因になるのです。リンゴ、メロン、アプリコット、バナナ、トマト、アボカド、桃、洋ナシ、ネクタリン、プラム、イチジクなどはエチレンガスの放出量が多いので、他の物とは分けて保存しましょう。
専門家にもご協力いただき、野菜や肉などの生鮮食品を賢く保存するためのアイデアをまとめました。食品を長く保存できればゴミも減って節約にもなりますから、ぜひ参考にしてみてくださいね。
柑橘系フルーツ
レモン、オレンジ、ライムなどは、網袋に入って売られていることがあります。でもこの網袋はゴミになり野生の鳥や海の生き物にダメージを与えてしまいますので、できるだけ網袋に入っていないものを選んでください。
柑橘類は室温で保存できますが、食べごろを過ぎたら冷蔵庫に入れた方が長くもちます(トマトやアボカドも同じ)。このままだと腐らせそうだなと思ったら、スライスして冷凍するという方法もあり。凍ったまま氷代わりにドリンクに入れると、風味もアップして一石二鳥ですよ。
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サラダ
株から切り離したサラダ用の葉物野菜をパリッと保つには、洗ってからサラダスピナーで水気を切り、ペーパータオルでふんわり包んで容器に入れて保存するのがおすすめです。
たまねぎ、じゃがいも
たまねぎ、じゃがいも、エシャロットは冷暗所での保存が適しています。ビニール袋に入れると傷みやすいので、かごに入れて戸棚や貯蔵庫などに置いておきましょう。切ったたまねぎが残ったら、密閉できる保存袋に入れておけば冷蔵庫で1週間くらいもちますし、冷凍するのもOKです。
きゅうり
買ってきたらすぐに水洗いし、水分をよくふきとります(水分が残っていると、腐りやすくなります)。そのままだとしなびてしまうので、1本ずつ布やペーパータオルで包み、再利用できる野菜袋に入れて冷蔵庫で保存します。
りんご、バナナ
バナナをすぐに食べる予定がないときは、少し青みの残ったものを買ってください。保存するときは他のフルーツと一緒にフルーツボウルに入れてはいけません。冒頭にも会ったように、フルーツからはエチレンガスがたくさん出ているので、追熟が進んでしまいます。
バナナスタンドを使うと傷もつきにくく、単独で保存することができますよ。りんごはフルーツボウルに入れ、ふたをしないでカウンターの上などに置いておきましょう。直射日光に当てないように気を付けてくださいね。
ハーブ
バジルなど、フレッシュなハーブの保存にお勧めの方法は、フードプロセッサーで細かく刻み、少量のオリーブオイルと混ぜて製氷皿に入れて凍らせておくこと。そのまま料理に入れるだけで香りづけが手軽にでき、便利ですよ。
肉、魚
食品ロスの削減と節約のために、肉や魚は容器に入れて冷凍庫で保存しましょう。古いものから順に食べていけるように、冷凍した日付を書いたラベルを貼って、分かりやすく整理しておきましょう。冷凍した肉は、3カ月から半年を目安に食べ切ってくださいね。
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この記事はReal Simpleのベティ・ゴールドが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comまでお願いいたします。