Excerpt: How to Make a Plant Love You

植物の根とそれを育む土壌との関係は、まさに自然界のパートナーシップをしめす好例といえるでしょう。土は、縦横無尽に延びる植物の根を守り、植物が倒れないようにしっかりと支え、栄養を与え、根に空気と水を送り込みます。そして細菌から菌糸体まであらゆる微生物を取り込んだ豊かなエコシステムを形成し、植物に生育の場を提供しているのです。

私たちは普段、土が生きていると感じることはありません。でも私たちに見えていないだけで、土は生命に満ちあふれています。土を調べるのにみんなが高価な電子顕微鏡を使えるわけではないのですから、自分の目で確かめることはことはできないでしょう。しかし健康な土壌は、顕微鏡でなければ見えないごく小さなバクテリアや古細菌、菌類、線虫や原虫たちであふれかえっているのです。

hand holding fertile soil for plant to growing in nature concept.

バクテリアや古細菌類は植物に必要な養分の放出を助け、菌根菌は養分の吸収量を増やして植物に病原体に対する抵抗力をつけ、総合的にストレスを減らす手助けをします。さらに植物は、大気汚染物質や、ベンゼンやホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物(VOCs)を吸収し、根-土界面とも呼ばれる根圏で無害な状態に変えることができます。根は地中深くにありながら、絶えず活動し連携し合っています。根は植物を病原体から守る手段として、自らもVOCを排出していることが知られています。ひいては植物全体の健康を守る役割を果たしているのです。

ところが、庭やベランダで植物を育てるときに、いつも土壌に植えられるとは限りません。プランターで植物を育てる場合は、この豊かな環境から植物を切り離してしまうことになります。地面の土をプランターに入れて使っても、囲われた環境では同じようにはいきません。むしろ植物を傷めてしまうでしょう。そうならないためには、滅菌された園芸用の培養土を用い、植物の生育に合わせて有用な微生物や菌根類、養分を足しながら用土の通気も良くし、土を育てていくことが必要です。特に大切なのは、水はけの良い培養土に植えて、根に十分な酸素を供給することです。

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もちろん、このほかにも温度や通風など(この二つについては私のオンライン講座『ハウスプラント・マスタークラス』で詳しく説明しています)、植物にとって大切な要素はまだまだたくさんあります。でもまずは、光、水、土という三つの基本条件をきちんと整えたなら、次はあなた自身が植物に何をしてあげられるかを考えてみましょう。まだお部屋に植物を置いていないのなら、まずはあなたとあなたの暮らしに合う植物を手に入れましょう。

ここまでお話ししたことをしっかり頭に入れて植物を選んだら、次はその植物の居場所作りです。置かれた場所で植物がどんな様子かを観察し、何が足りなくて、何を欲しがっているのか考えます。また土が湿り過ぎて根の呼吸を妨げているなど、何かが過剰になっていることもあります。

Fresh flowers outside florist shop

植物をしっかり見守るための簡単な方法があります。週一日、植物のためだけに過ごす日を作るのです。私はそうした一日から元気をもらい、生きる喜びを感じています。そう、植物にとっても私自身にとっても、本当に素敵な一日なのです。私の場合は日曜日。毎週、楽しみで待ちきれません。他の日にも植物たちの世話はします。たいていは朝のうちに家中を見回って、土が乾いていれば水をやり、しおれた花は摘み取り、干からびた葉を取り除くといった具合。でも、緑の友人たちのために尽くす一日があるおかげで、私にとって植物の世話は単調な日課などではなく、楽しいアクティビティになっているのです。それに、大切な植物たちが見せるいい変化や悪い変化に気づき、見守ってあげることもできます。

 

日々、私は植物から学んでいます。今まで私が学んできたたくさんのことを、今度は皆さんにお伝えしようと思います。では、まずは植物を植えましょう。

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Courtesy of Optimism Press

植物を迎える3ステップ:日当たりの確認、品種選び、居場所づくり

  1. 日当たりを確認しましょう。部屋の窓はどちら向きですか? 分からない場合は日の出と日の入りの場所を見て確かめましょう。それでも分からない場合は、たいていのスマートフォンに付いているコンパスアプリを使って窓がどの方角を向いているかを調べることができます。家の中に日光が差し込むのは何時ですか? 朝の柔らかな日差しかもしれないし、午後の暑い陽射しかもしれませんね。日差しで家の中が明るいのはどのぐらいの間ですか? その明るさは季節によって変化しますか? 窓から差し込む日光の方角、明るさや強さ、量を確認したところで、それらの条件のもとでどんな植物がよく育つのか調べましょう。
  2. 植物を観察して何が必要か考えてみましょう。今度園芸店を訪れたら、植物の前に立ち止まって注意深く観察してみましょう。どれかひとつを選び、その植物がどこから来たのか、どんな気候や環境で育ったのか、当ててみましょう。その植物の葉は細長く尖っていますか? 丸みを帯びて肉厚ですか? 緑色で光沢があるでしょうか、それとも白っぽく産毛に覆われているでしょうか? 根っこは太いですか、球根ですか、それとも細い根が絡まり合っているのでしょうか? こうした特徴を見極めることで、植物を直感的に理解し、よりきめ細かく行き届いた手入れができるようになるのです。
  3. 居心地良い場所を整えましょう。あなたの家にピッタリの植物を見つけたら、ベストと思われる場所に置き、2週間観察してください。そこで植物はどんな様子を見せるでしょうか? 茎は明るい窓に向かって伸びていますか? 葉っぱは大きく育っているでしょうか? その場所を気に入っていないようなら、ほかの場所に移動させて様子を見守ります。その植物に最適な場所を見つけてあげるまでには時間がかかることもあり、あれこれ試してみることが必要です。

 

『植物に愛される方法:家と心に緑を育てましょう(原題:How to Make a Plant Love You: Cultivate Green Space in Your Home and Heart)』(サマー・レイン・オークス著、Optimism Press)より。Optimism PressはPenguin Random House, LLC.傘下のPenguin Publishing Groupが出版しています。Copyright © 2019 by Summer Rayne Oakes)


この記事はPopular Scienceに掲載されたものです。

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この記事はサマー・レイン・オークスが執筆し、Popular Scienceに掲載され、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comまでお願いいたします。