いま世界の問題となっている、海のプラスチックごみ。その一部は、家庭での「洗濯」によって流れ込んでいる生活排水なのだそう。日々暮らしていくうえで欠かせないことだからこそ、少し習慣を変えてみて、地球に寄り添った日常生活を目指してみませんか。

「サステイナブルなライフスタイル」と聞いてすぐに思いつくのは、シャワーの時間を短縮することや堆肥化、エアコンの使用を控えることなどではないでしょうか?じつはひそかに環境によくない影響をもたらしている、見落とされがちな部屋があります。それは、ランドリールームです。

環境フットプリントに大きな影響を及ぼしているという、衣服を購入したあとの消費者行動。現代では多くの消費者が、衣服を使い捨てのものだと考えていることにくわえ、非効率な洗濯によって、エネルギーの浪費や水の無駄遣いが引き起こされているのです。

でも、もし衣類の洗濯や乾燥をよりサステイナブルな方法で行うように心がければ、エココンシャスな暮らしは実現可能です。ここでは、いつもの洗濯をちょっと環境に優しくするための方法を5つご紹介します。

1. 環境に優しい洗濯機を購入する

高性能(HE)洗濯機は、これさえ使えば問題がすべて解決されるというものではありませんが、サステイナブルなアパレルということへの第一歩になる事は間違いないでしょう。HE洗濯機は従来のかくはん式洗濯機と比べて20~66%少ない水量ですみ、エネルギー消費量も20%~50%に抑えられます。(米国クリーニング協会(ACI)調べ)

また、HE洗濯機にはセンサーによる調節機能がついていて、状況に応じて微調整を行うので、効率を最大限に良くすることができます。たとえば、洗濯機の中の水と泡の比率を検知して、その比率に応じて洗浄サイクルを調整するといったことができます。そのためHE洗濯機では、HE洗濯機用に最適化された洗剤を使うことが特に大切。従来の洗剤を使うと、すすぎサイクルが余計に作動してしまい、水の無駄遣いになる可能性があるからです。

最新のHE洗濯機は、維持する手間が比較的少なく済みます。ただし、マシンが最大のパフォーマンスを発揮できるようにするため、使用する上で覚えておくべき注意点がいくつかあります。ACIが推奨しているのは、メーカーの説明書にきちんと従い、1回の洗濯で粉末洗剤と液体洗剤を混合することが絶対にないようにするということです。衣服の乾燥時には、洗濯が終了したときに自動的に停止する自動乾燥の設定を活用することが、一番省エネな方法です。

2. 冷たい水で洗濯する

熱いシャワーを長時間浴びることは、さっと短時間で浴びる場合と比べてあまり環境に優しくないということは、すでに知られている通り。この理論は、洗濯にも当てはまります。実際に、イギリスの廃棄物・資源アクションプログラム(WRAP)のデータに基づいてプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が計算したところ、30℃で洗濯した場合のエネルギー消費量は、40℃の場合の40%であるという結果が出ています。お風呂のお湯と同じくらい水温が高いと、衣服にも余分な負荷がかかってしまい、寿命を短くさせてしまうことにもつながります。

3. マイクロプラスチックの流出を避ける

「マイクロプラスチック」という直径5mm未満の小さなプラスチック片は、海洋生物にとって重大な問題です。洗濯排水の一部も、海洋中のマイクロプラスチック濃度を上げている原因となっており、なかでもフリースなどの人工繊維を含む洗濯物がその原因とされています。(IISDの調査より)

マイクロプラスチックによる影響を個人で減らすには、洗濯物から繊維を出さないようにするために洗濯ネットを購入することも1つの方法です。あるいは、マイクロプラスチックが含まれていることが多い生地の種類を知って、それに沿って物を買う習慣を変えるのも良いでしょう。

4. 衣服のケア用品を賢く選ぶ

洗濯用洗剤のことを考えずして、サステイナブルな洗濯習慣を実現することはできません。たとえば、タイドのピュアクリーンなどの植物由来の洗剤を選ぶことも、より環境に優しい選択。ダウニーのネイチャー・ブレンズなど、洗濯中のダメージから衣服を守る柔軟剤を使用することも、衣服の寿命延長に繋がります。P&Gの調査によると、衣服の寿命を世界全体で少し延ばすだけでも、CO2排出量は年間約300万トン、水使用量は年間約1億5000万リットルも削減できるとされています。

洗濯用洗剤や柔軟剤の容器を捨てる時には、その製品がリサイクルできるかどうか確認して、市町村の埋立地に負荷がかからないよう配慮することも重要です。また、リサイクルしにくい製品に対する無料の解決策を提供するテラサイクルのプラットフォームも参照してみると良いでしょう。

5. 洗濯のスケジュールを最適化する

洗濯物を分ける時は、色別だけではなく素材別の分類も考えてみましょう。そして、洗濯機に入れるのは、洗濯物が十分に溜まってからにすること。衣服の中には、洗わないで何度か着られるものもあります。また、形や色を保つため、特定の指示に従って洗濯しなければならないものもあります。タグに印刷された国際規格の洗濯表示を理解し、お気に入りの衣服にぴったりの洗濯や乾燥の方法を確認することも大切。

そして最後に把握しておきたいのは、自宅の洗濯機が最も効率よく作動できる洗濯物の量。性能の低い縦型の洗濯機は、高性能のドラム式洗濯機よりも洗濯できる容量が少ないかもしれません。メーカーの説明書をよく見て、適切な洗濯物の量を確認しましょう。

大きな効果は、小さなことの積み重ねから生まれます。暮らしのなかで、よりサステイナブルな習慣を身につけたいなら、環境に優しいライフスタイルをランドリールームにも取り入れるようにしてみてはいかがでしょうか。

 

この記事はThe Guardianが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comにお願いいたしします。