「ゼロ・ウェイスト」は、アメリカ・カリフォルニア在住のベア・ジョンソンによるブログとベストセラーとなった著作によって、いまや世界的なムーヴメントとなりました。日本でも、その考え方は浸透しつつあります。彼女が提案するゼロ・ウェイストの暮らし方のヒントは、実は簡単に取り入れられるものばかり。ここでは、そんな5つの方法をご紹介します。

 

ゼロ・ウェイストとは、どちらかと言えばシンプルな行動を表すような言葉。パッケージ商品の消費を減らし、必要な時にだけリサイクルを行うなど、できる限り埋め立てのごみを減らす、ということ。ゼロ・ウェイストに取り組む食料品店が増えるなど、その機運は高まる一方ですが、はじまりはジョンソン一家がゼロ・ウェイストのライフスタイルを追求し始めた、2006年まで遡ります。

人気ブログ「ゼロ・ウェイスト・ホーム」と、著書「ゼロ・ウェイスト・ホーム: ごみを出さないシンプルな暮らし」の作者であるジョンソン氏は、ゼロ・ウェイストのライフスタイルがムーヴメントとして確立するきっかけとなった人物です。そんなジョンソン一家が取り入れるアプローチは、ごくシンプルなもの。

これまで、さまざまなテストを繰り返してきたというジョンソン氏。「思い切った方法もたくさんトライしてきました。そしてやっと、ずっと続けていける方法を見つけたのです。その時にゼロ・ウェイストは、私たち家族のライフスタイルになりました。私たちが行なっているのは、この5つのルールに従うということだけです」

「リデュース(減らす)、リユース(再利用)、リサイクル」の”3R”をさらに拡げたこれらのルールを、ジョンソン一家は今も守りながら消費すること自体を減らして、堆肥化できない物やリサイクルできない物をゼロにする取り組みを続けています。

10年以上にわたって実践してきた先駆者が教える、ゼロ・ウェイストの暮らしを実現するための考え方とは。

1.断る

「私たちは『ノー』と言うことを学びました」と、ジョンソン氏。「現代社会では、私たちは何でも受け入れるロボットのようになっています。もし誰かがあなたに何かを手渡そうとしたら、それを受け取ろうとする人がほとんどではないでしょうか。でももし断ることを覚えたら、何かを渡されても、一旦立ち止まって自問自答できるでしょう。『本当に必要?』と」

断ることができれば、家庭に持ち込まれる物の中で、処分が必要な物の数を減らすことができます。また、リサイクルや再利用、ごみそのものを減らすこともできます。この最初のステップは最も簡単で、重要なのです。

2.リデュース

「これは片づけのプロセスを指します」と言うジョンソン氏は、こう話します。「わが家では、使っていない物や必要ない物をすべて手放して、コミュニティで使えるようにしました。物を処分するとしても、すべての物は価値ある資源。だから、それをコミュニティとシェアすることが大切なのです」

ここで彼女が伝えていることは、まずは家の中の物の数を減らすということ。そして、寄付したり売ったりなどして、資源をコミュニティで共有するということです。ジョンソン氏のゼロ・ウェイストへのアプローチは、暮らしの単純化を中心としたものですが、その大部分は「所有する物の量を減らす」ということにあります。最終的に目指すのは、捨てるものを減らすこと。物が少ないということは、ごみも少ない、ということなのです。

3.リユース

「リユースとは、使い捨ての物を再利用可能な物に置き換えることを意味します」。ジョンソン氏は、続けて次のように語ります。「わが家では、紙タオルは雑巾に、ティッシュはハンカチに、使い捨ての紙ナプキンは布に替えました。小売店などを探せば、使い捨ての代わりとなる再利用可能な商品が必ずあります。つまり私たちも、再利用可能なアイテムを持って、お店に行くことができます。私はスーパーへ買い物に行く時にトートバッグを持って行きますが、水気のある物にはガラス容器、野菜にはメッシュの袋、乾いたものには布の袋を使います。再利用可能なアイテムを使って、梱包されていない食料品を買っています」

再利用とは、家の中にある物を何度も使うだけでなく、新しい物を持ち込まないようにすることもいうのだそう。

「再利用には、何かを買う必要がある場合、中古品を買うという方法があります」と、ジョンソン氏。「中古品を買う場合は、リサイクルショップを利用したり、eBayなどのオークションを利用したりする方法もあります。eBayは買う物がはっきりしていたり、リサイクルショップでは見つからないような物を買いたい時に利用していて、その場合は中古品を選ぶので、わが家にある物は中古品ばかりです。また、購入する時は、紙袋か段ボールに入れて送ってもらうようにしています」

4.リサイクル

4つ目のルールは、リサイクル。ジョンソン氏によると、これは「断ることも減らすことも、再利用もできない物だけをリサイクルする」こと。「ゼロ・ウェイストのライフスタイルとは、リサイクルを推進するのではなくて、まずごみを家に持ち込まないようにすることで、リサイクルも少なくするようにする、ということなのです」

5.堆肥化

「最後のルールは、堆肥として利用することです。世界中にゼロ・ウェイストのライフスタイルを取り入れるムーヴメントが広がると同時に、このコンポストシステムの種類も増えてきています。いま市場には、あらゆるニーズを満たすような高機能のコンポスト装置も登場しています」と、ジョンソン氏。「肉を食べる食べない、4人家族か1人暮らし、あるいはアパート暮らしや田舎暮らしなど、それぞれのニーズに見合ったさまざまな装置があるので、どんな人も利用できるでしょう」

この記事はReal Simpleのローレン・フィリップスが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comにお願い致します。