最近ニュースなどでもよく耳にする「食品ロス」。

実は家庭から出る食品廃棄が一番多いことをご存知でしたか?そこで今回は、家庭で食品ロスを減らす方法をご紹介。日々の食べ物を捨てないために、そして払ったお金を無駄にしないためにも、それぞれの家庭で簡単なアイデアを試してみましょう。

アメリカ天然資源保護協議会(NRDC)は先日、「アメリカで生産された食品のうち40%が最終的に廃棄されている」という報告書を公表しました。ということはつまり、食パン20枚のうち8枚、卵1ダースのうち5個、1羽のロティサリーチキンから2本ずつ取れるもも肉のうち1本と、2枚ずつ取れるむね肉1枚が、食べられることなく埋立地でゴミになって腐っているということです。しかもそれらの生産には、食べている60%の食品と同じようにエネルギー、水、餌、肥料が使われているのです。

しかも、そうした無駄な食品廃棄の多くが私たちの目の前、つまり家庭で起きています。家庭から出る食品ロスの量は全体の43%を占め、食料品店とレストランの廃棄量を合わせたものより多いのです。経済とデータを通じて食品ロスの問題を見直しているNPO、ReFEDの分析によると、4人家族1世帯当たり、1年間になんと20万円分の食品を捨てているそうです。

私たちは今後行動を変えられるのか、また食品ロスをどのくらい減らせるのかについて調べた研究があります。それによると、野菜くずを使ってスープストックを作りましょうとか、腐らせる前に保存食に加工しましょうといったたくさんの情報は、実は食品ロス削減にはあまり効果がないようです。それよりも、我が家で食品ロスが生まれる最大の理由は何かを見つけ、それに合わせた対策を取り入れる方が大きな効果を期待できます。食品ロスが生まれる理由は、家庭によって違うからです。

この記事では、家庭の中で考えられるさまざまなケースをリストアップしました。「これは、我が家に当てはまる」と思うものを見つけ、アドバイスを参考にして食品ロス削減にトライしてください。

1. 我が家は食品ロスが少ない方だと思うor食品ロスの量が実感できない

ほとんどの人が、自分はあまり食品を捨てていないと考えています。その数、75%という統計結果もあります。そういう人には、ジョンズホプキンス大学住みよい未来センターのロニ・ネフ博士のアドバイスが役立つでしょう。

数日間、食品を捨てるたびに記録を取ります。子どもが床に落としてしまったものから、冷蔵庫の中で古くなったものまで、すべてを淡々と、善悪を考えずにメモしていきます。そうすると、どんな食品をどんな理由で捨てたかが見えてきますので、その理由をひとつずつ解決していけばいいのです。とはいっても食品ロスを完全にゼロにすることは現実的に不可能なので、やむを得ず捨てたものにまで罪の意識を持つ必要はありません。これは本当に大切なポイントで、罪悪感はむしろ逆効果になることが研究で明らかになっています。捨てた自分を責めるのではなく、捨てた理由に注目し、どうすれば明日からもっとうまくやれるかを考えましょう。

2. 食料品をまとめ買いしようとして、買い過ぎてしまう

fresh whole and ripe fruits and vegetables in paper bag

いちばん食品ロスが出やすい夕食の食材を、1週間分まとめ買いするのはやめましょう。アリゾナ大学のビクトリア・リゴン助教の調査によると、買い過ぎを避けるいちばんの方法は、まとめ買いをしないことだそうです。何度も買い物に行くのは大変だという人は、オンラインを活用するのも一案です。オンラインで注文すればその日のうちに配達してくれる食料品店もありますし、注文品をまとめてドライブスルーに用意してくれるスーパーマーケットもあります。または仕事帰りに買い物をしましょう。いちいち店に立ち寄るのは面倒に思えるかもしれませんが、買い物の量が少ないので、お店に入ってから出るまでにほんの数分しかかかりません。車にクーラーボックスを積んでおいて、昼休みに買い物を済ませるのもいいアイデアですね。

3. 新しいレシピに挑戦するのが好き

タイ料理、メキシコ料理、インド料理などに挑戦するときは、同じ種類の料理を何度か続けて作るようにしましょう。そうすれば同じ食材を何度も使うので、残りものが減らせます。また、肉、チーズ、野菜、フルーツなどが少量必要なときは、食品売場のサラダバーをチェックしてみてください。そうすると、小さじ2杯のフェタチーズを手に入れるためにホール買いをしたり、数枚のロメインレタスのためにひと玉買ったりする必要はなくなります。それから時にはクリエイティビティも発揮して。お題を与えられたシェフが、その場でメニューを考えてすばらしい料理を作りあげるテレビ番組がありますが、週末は名シェフのまねをして冷蔵庫の整理をしましょう。残りものを工夫すれば、炒めものやスープ、パスタなどが作れます。

4. 冷蔵庫に入れたものを、つい忘れてしまう

夕食の残りは1食分ずつ分けて容器に入れ、翌日の昼食に。レストランで食べ残したものも、持ち帰って同じようにします。冷凍するときは、必ずラベルを貼って日付を書き、今週の献立表にも忘れずに記入しておきましょう。そうすれば、冷凍庫が未来のゴミ置き場になるのを防げます。

5.セールと聞くとじっとしていられない(半額大好き)

セールで買うのはパスタやシリアルなど腐らないものか、セールになっていなくても買う予定だったものだけと決め、自分自身に固く約束しましょう。肉、野菜、フルーツなどの生鮮品は、具体的な使い道が決まっているなら買ってもいいですが、そうでなければスルーして。

6. みんなにお腹いっぱい食べさせたいと思って、つい作り過ぎてしまう

食べ切れずに残った料理は1人分のランチサイズの容器に入れてすぐに冷凍します。とりあえず冷蔵庫に入れると腐らせてしまいがちなので、冷凍庫に直行が正解です。ディナーパーティーの料理が残ったら、おみやげにしてゲストに差し上げてもいいですね。またGuestimator(savethefood.com)などの分量計算サイトはとても便利。ディナーパーティーに最適な料理の量を、正確に計算してくれます。

7.いつ冷蔵庫(または冷凍庫)に入れたか思い出せない

Leftovers in refrigerator

とにかくラベルを貼ることを習慣にしましょう。何もかも全部です。冷蔵庫のそばにマスキングテープとサインペンを常備して、大量のチリコンカンを作った日も、スープストックを開封した日も、エビを冷凍した日も、忘れずに日付を記入します。また冷蔵庫の中は新しいものを奥へ入れ、古いものが手前の見えやすいところにくるように整理しましょう。

8.子どもがいつも食べ残す

「これぐらいは食べるはず」と根拠のない期待をせず、少し減らして本当に食べられそうな量だけよそってあげましょう。もし足りなければおかわりをすればいいのです。あるいは、子どもの残りを食べることを想定して、自分のお皿の量を減らすという手もあります。

9. チラシにひかれて、つい買ってしまう

Checking shopping list.

献立の計画をきっちりと立てましょう。そして、ショッピングリストにないものは買わないようにします。食品ロス問題に詳しい専門家のダナ・ガンダーズさんは「1週間以内に使う機会があるかどうか、現実的に考えてください」と語っています。ショッピングリストを忠実に守って買い物をする人は、衝動買いが少なく、食費も少なく、そしてもちろん食品ロスも少ないことが、調査で明らかになっています。

10. バルクストアに行くと、大量買いをしてしまう

バルクストアでの買い物には、戦略が必要です。長く保管できるもの(箱入りスープの素、コーシャソルト、スチールカットオートミールなど)はOK。では大袋入りのグレープフルーツは?これはNGでしょう。多すぎるものは、友だちやご近所さんと分け合うのもひとつのアイデアです。

この記事は EatingWell のレイチェル・メラー・ゴーマンが執筆し、NewsCred パブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせは legal@newscred.comまでお願いいたします